お金がないから奨学金?それ、借金ですよ!
「教育費が足りなければ、奨学金を借りればいい」と安易に考えていませんか?
「奨学金は子ども自身の借金」だということを、親も子も認識しておく必要があります。
自己破産者の内5%が奨学金によるものだからです。
自己破産者の5%が奨学金が原因
大学生の2人に1人が奨学金を借りています。
(参照:収入が多い家庭ほど注意!50%が教育費を準備できていない)
そのうち、日本学生支援機構の平成28年度データによると、160,580人が延滞しており、毎年約3000人が自己破産しています。
日本の自己破産者63,727件のうち、3,000件が奨学金が原因とすると
3,000/63727*100=4.7%
自己破産者の約5%が奨学金によるものと言えます。
(1)平成24年~平成28年度
平成24年度から平成28年度において、自己破産したため奨学金の債務が免責になった、あるいは保証債務が免責となった等の連絡があった件数は下記の通りです。
- 返還者本人:8,108件(うち保証機関分が475件)
- 連帯保証人:5,499件
- 保証人:1,731件
上記(1)8,108件のうち、平成28年度に新たに自己破産となった件数は、返還者本人:2,009件
(参考)平成28年度の日本全体における自己破産数:63,727件
※破産件数の出典は法務省「司法統計」、20歳以上人口の出典は総務省統計局「人口推計」
将来のために借りた「奨学金」で将来が潰れる人もいる。
お金がないからと、安易に子供に借金を背負わせることがないように親として考えてほしいと思います。
奨学金は「借金」!現実から目をそらさないで
「奨学金」と言えば聞こえはいいですが、返済不要の「給付型奨学金」を貰える人は収入制限等があり、大半の人が利用できるのは「返済型」です。
返済型の奨学金は、要は「借金」と同じなの
です。
返済義務があり、返済しない場合は給与などが差し押さえられることもあります。
また、奨学金の債務者は親ではなく、子供だということも理解しておく必要があります。
奨学金は親の借金ではない!
上記は奨学金を申請するときに、誰が書類を作成したかを「延滞者」と「無延滞者」で比較したものです。
奨学金は親が借りるものではなく、あくまで子どもが借りるものです。
それにもかかわらず、奨学金の申請書類を子供本人ではなく、親が書いている家庭が一定数いるんですよね。
「延滞者」と「無延滞者」を比べると、本人ではなく親が申請している割合が高いということからも、
借金をする子ども自身に「借金」という自覚を持たせないまま、借りている人が多いということです。
奨学金の返済義務を知らなかった人も
上記は延滞者の返還義務を知った時期をグラフにしたものです。
「無延滞者」の場合は、奨学金の申込前に約90%が返還義務をきちんと理解しています。
しかし、グラフのように「延滞者」の場合は、奨学金の申込前に返還義務をきちんと理解しているのは50.5%と半数しかいません。
「督促を受けてから知った」という人も11.5%と10人に1人もいるのです。
これは、やはり親が子どもにきちんとした説明もないまま、奨学金という借金を子どもに背負わせた結果でしょう。
もちろん、奨学金を借りることが悪いことではありません。
ただ、子供が人生のスタートでつまずかないためにも、事前にわかっている必要な教育資金はできれば親が準備したいものです。
(参考:教育費の貯め方)
そのためにも、中学まではできるかぎり子どもにお金をかけない子育てで、将来に備えることをおすすめします。
【参照データ】
- 独立行政法人日本学生支援機構 平成28年度奨学金の返還者に関する属性調査結果
- 文科省 平成30年学校基本調査

