遺伝だから仕方ない?親の学歴と子供の学力の関係
頭の良さは遺伝なのか?親の学歴との関係
子供の頭の良さは、親からの遺伝なのでしょうか?
親の環境づくりや行動が大きく影響していることが分かりました。
「父親の最終学歴」と学力の関係
下記データは「父親の最終学歴」と学力の関係を表したものです。
父親の最終学歴については、学歴が高いほど子供の学力が高い傾向が見られます。
中学3年生の算数Aでは、中卒の父親の生徒は50.2%の正解率に対して、大学院卒の父親の生徒は81.0%とその差は30.8もあります。
小学校、中学校どちらの場合でも、いずれの教科・問題においても父親の最終学歴が高いほど子供の学力が高いという関係があるといえます。
「母親の最終学歴」と学力の関係
下記データは「母親の最終学歴」と学力の関係を表したものです。
母親の最終学歴についても父親と同様に、学歴が高いほど子供の学力が高い傾向が見られます。
中学3年生の算数Aでは、中卒の母親の生徒は45.5%の正解率に対して、大学院卒の母親の生徒は80.0%とその差は34.5もあります。
小学校、中学校どちらの場合でも、いずれの教科・問題においても母親の最終学歴が高いほど子供の学力が高いという関係があるといえます。
そして、注目すべきことは母親の学歴のほうが父親の学歴より、子供の学力に影響するということです。
小学校、中学校どちらの場合でも、いずれの教科・問題においても母親の最終学歴の差は、父親の差よりも高くなっています。
遺伝ではなく、親の傾向に関係あり
上記のデータを見ていると、親の学歴と子供の学力は明らかな相関関係があって、遺伝のように思えますね。
しかし、親の学歴が低くても「学力が高い子供」は存在しているわけで、その親の特徴を調べると「学歴が高い親」と同じ行動傾向があったのです。
成績がいい子供の親の行動傾向とは
成績がいい子供の親は、学歴にかかわらず下記の7つの行動傾向があることが分かりました。
- 子供に規則的な生活をさせる
- 本が好きになる環境づくりをする
- 勉強する習慣をつける
- 子供への学歴期待が高い
- 知的好奇心を高める行動をしている
- 非認知スキルを高める働きかけをしている
- 子供に高い関心を持ち、学校の関わり度が高い
学歴が高い親は蔵書数も多く、読書が習慣化されている割合が高いことが分かっています。
また、親自身が勉強の習慣がついていますし、自分の子供にも自分と同等以上の学歴を当然期待するものです。
知識もあるので知的で文化的なイベントや施設に行く回数も多くなります。
学歴が高い親は、自然に上記のような行動をすることが多く、また学歴が高い親は経済的にも恵まれているため、教育費にかけるお金にも余裕があります。
その結果、学歴が高い親の子供は成績が良くなっているのです。
しかし、裏を返せば、経済的な余裕がなくても「学歴の高い親」と同じような行動をすれば、子供の成績が上る可能性が高いとうことです。
親自身が「遺伝だから」と諦めるのではなく、子供にいい影響を与えるような行動を心がければ、コスパのいい子育ても可能なんですよ。
【参照データ】国立教育政策研究所「平成29年度全国学力・学習状況調査」

