IQでは測れない「非認知スキル」が子供を幸せにする
「非認知スキル(非認知的能力)」って知っていますか?
「非認知スキル」が高ければ、学力を一定程度押し上げる可能性があり、将来的には収入も高く精神的にも安定した大人になると言われています。
IQでは測れない「非認知スキル」を高めることが、子供の幸せにつながるのです。
非認知スキル(非認知的能力)とは何か
非認知スキル(非認知的能力)と学力は何が違うのでしょうか。
- 認知スキル
- 数がわかる、字が書けるなど、いわゆる学力。IQなどで測れるもの
- 非認知スキル
- 数値で表せない内面の力(目標に向かって頑張る力、他の人とうまく関わる力、感情をコントロールする力等)
非認知スキルは、いわゆる「生きる力」です。
学力のような認知能力と同様に、「非認知スキル」もその後の人生に大きな影響を与えると言われています。
非認知スキルは、何がすごいのか
高い「非認知スキル」を身に着けた子は、その後の人生で幸せになれるとされています。
2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマンの研究「ペリー就学前プロジェクト」では、「非認知スキル」について下記の事がわかっています。
- 「非認知スキル」は、学力を一定程度押し上げる
- 「非認知スキル」が身につけた子の将来は、収入が多い、持ち家率が高い、学歴が高い
- 「非認知スキル」と家庭の経済力や親の学歴は相関しない
つまり、子供の学力は親の学歴や経済力に大きく左右されますが、「非認知スキル」は家庭の経済力や親の学歴とは関係なく身につけられるスキルだということ。
「非認知スキル」を身につければ、学力も上がる可能性があるということです。
「経済的に不利だ」と感じている家庭なら、子供に「非認知スキル」が高くなるように努力することで挽回の余地があるのです!
実際に「ペリー就学前プロジェクト」では、経済的に余裕がなく幼児を対象に研究を行い、「非認知スキル」を身に着けた子とつけなかった子は、40歳の時点でIQの差はほとんどありませんでした。
しかし、「非認知スキル」を身に着けた子は「収入が多い、持ち家率が高い、学歴が高い」という明らかな違いがあったのです。
日本でも「非認知スキル」に注目
日本でも、非認知的能力が注目されています。
2017年3月に改訂された「学習指導要領」に「生きる力」として内容が組み込まれました。
また、学習指導要領に合わせて保育所保育指針・幼稚園教育要領も改定されています。
非認知スキルは、どうやって身につけるのか
では、「非認知スキル」をどうやって身につけさせればいいのでしょうか?
- 時期
- 主に乳幼児期(小学生でもある程度効果がある)
- 身につける方法
- 子ども主体の遊び(やる気、意欲、粘り強さ、探求)
- 子供同士の遊び(人との関わり方)
- 我慢等の感情をコントロールは親の関わりも重要
- 「頑張ればできる」経験をさせることや親の声掛け
乳幼児期にたくさん遊んだ経験がある子ほど、「非認知スキル」が高くなるのです。
しかし、「遊ばせておけばいい」ということではなく、たくさんの色々な経験をさせることや大人の適切な「声掛け」も大事だと言われています。
非認知スキルを身につけるために、親ができること
では、子供に「非認知スキル」を身につけるために親は具体的にどのようなことをすればいいのか?
気になりますよね。
絶対にこれ!というものはなく、漠然としたものになりますが例をあげてみます。
- 子どもが精神的に安心できる環境を整える
- 子供をたくさん遊ばせる
- 子どもの興味を大切にする
- 先回りせず、じっくりと子どもに関わる
- 子供に自信を持たせる(良いところを褒める等)
- いろいろな活動に関わるようにする
子供が遊びに熱中できるような「安心できる家」を用意し、子供の自主性を大切にする。
そういうことだと思います。
また、幼児期に習い事ばかりさせて、お友達と遊ぶ時間を削るのは考えものかもしれませんね。
【参照データ】国立教育政策研究所「平成29年度全国学力・学習状況調査」

